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【コト】「処遇困難者」と刑務所の実態(追記あり)

〜街角の死角〜厳戒の大阪刑務所!鳴り響く非常ベル“処遇困難者”の実態〜

突然、刑務所内で「非常ベル」が鳴り響いた、刑務官たちが現場に駆けつける・・・。
トラブルを起こしたのとは「処遇困難者」とよばれる受刑者だった。
「処遇困難者」とは、薬物中毒や精神疾患を持つ者、自傷行為に及ぶ者、
粗暴な振舞いを繰り返し、刑務官の指示に従わない、
一般の受刑者との共同生活が困難な受刑者の事だ。

tv asahi|SUPER-J チャンネル|放送内容

 上記は検索で見つけたニュースのひとコーナーで取り上げられていた「刑務所内における処遇困難者」の特集です。本日もテレ朝さんのニュースで取り上げられていました。(今日のは女子刑務所でした。)日テレさん(NNNドキュメントだったかと思うけど記憶曖昧)など他の局でもたびたび取り上げられていて中にはきっちり一つの番組として作られていたものもありました。「予め調べて見る」ということまではないにしろ、テレビで偶然見ることがあればそのまま興味深く拝見しています。
 個人的に刑務所の中っていうのは日常とは一線を引かれた向こう側なので、知らない世界という意味でそれだけでも興味をもつカテゴリなんですけど、特に「処遇困難者」はとても興味深いところです。
 ちなみに「処遇困難者」というのはググッた限り刑務所専門用語ではなく、病院等でも使われる用語のようです。

 現実に、何十回も入退院を繰り返している患者様は、いわゆる「処遇困難例」になりやすい。症状診断的に見れば、アルコールやギャンブル、それに覚醒剤などの物質依存、あるいは脅迫や暴言、それに暴力などの衝動行為、さらには手首切りなどの自傷行為や摂食障害、それに盗癖(窃盗)や性的偏倚(性倒錯)など、周囲を巻き込んで、その対応を困難にさせる場合が多く、疾患形成から見れば、(病的状態)重症人格障害に発生する症状群を持つ患者様が、処遇困難例になりやすい傾向がある。

いわゆる処遇困難例

 今日見た1コーナーでは”定められた時間で身支度ができず作業時間の集合に間に合わせられない人”とか”高齢で痴呆の気が出ていて自分に割り当てられた受刑者番号が覚えられない人や、水を飲む行為自体を忘れてしまい例えばヤカンにかけてあったコップを元に戻すという行動が出来ない人”などが取り上げられていました。
 この程度であれば作業が課されるようですが、暴力や自傷行為などがある場合は処遇困難者向けの独房が存在していて行動も制限され、使用食器なども特別にもしものよとき被害を抑えるために紙製、服も破りぬくい縫製で用意されています。カウンセリングなどの改善用プログラムもあるようです。

 場所が場所だけに刑務所管理者は課せられた作業の義務や規律の厳守を求めるのが基本であるものの、さながら刑務所内は老人介護施設や精神障害者向けの病棟のようでもある。ベテランの刑務官の離職率は高めらしい。正直心身ともにきつい職場だろうなとは思う。

 いくつかの番組を総合すると、今刑務所にいる処遇困難者達は出所してもまた窃盗や詐欺などで戻ってきてしまう。出所しても身寄りがない人も少なくなく、また出所しても生活がまわせずに犯罪をするしかないなどの方向にいってしまうようだ。問題行動を起こす人の背景に、知的障害・精神障害などの障害、貧困、その人をとりまく過去現在環境の希薄さが複雑に絡みついている。刑務所内のこのような人たちも、ホームレスの人たちも、その人が抱えているナニカは同じところにあるような気がしている。

 総合的に”生きる力”が弱い状態の人々は、単純に自己責任としてこうして社会の隅に追いやられて然るべきなのか、それともより積極的に手を差し伸べられるべきなのか具体的にそれはなんなのか。自分は自分のずるさで結論づけられず、その中には「明日はわが身」という思いも含まれたまま、傍観者としてただこういう話題のものに触れるたびに暗澹たるざわつきのようなものを感じるのです。


<追記>
 法務省は10年12月に新たな通達を出し、短期間に養子縁組を繰り返すなど偽装が疑われる届け出は、市区町村から照会を受けた法務局が本人に縁組の意思を確認するなどの調査を行うこととした。今年6月末までに法務局に照会があった807件のうち、受理は43件にとどまっている。
【ことば】累犯障害者
 犯罪を繰り返す障害者(主に知的障害者)。2011年に刑務所に入った人のうち、知的障害の疑いがある「IQ相当値70未満」と診断された人は5532人で全体の22%。生活苦から万引きや無銭飲食を重ねる例が多い。都道府県の地域生活定着支援センターが、こうした出所者を福祉に橋渡しする取り組みを進めている。
知的障害者逮捕されるたび驚き 名前変更「覚えない」− 毎日jp(毎日新聞)

上記のような例のある一報で、下記のような動きや支援が行われているということを知りました。”定着支援センターの経費は1か所年間2500万円で、全額国が負担しています。”とのことなので、収めている税金の一部がそれに使われているかもしれないですね。犯罪も負の連鎖も被害もゼロにはならないだろうけど、このような取り組みや制度が整備されていくのはよいことだと思います。お疲れ様です。
<知的障害者の被告>身元引受先確保へ支援委員会
 身元引受先がないことを理由に、知的障害のある被告が実刑判決を受けるのを防ぐため、東京など6都県で今月以降、福祉の専門家でつくる「支援委員会」が新設される。(中略)
 支援委員会は、刑務所出所者を福祉に橋渡しする役割を担う「地域生活定着支援センター」などが東京、宮城、滋賀、和歌山、島根、長崎の各都県に順次設置する。社会福祉士や医師らがメンバーになり、主に万引きや無銭飲食など比較的軽微な事件を繰り返す被告の支援を想定している。
<知的障害者の被告>身元引受先確保へ支援委員会 (毎日新聞) - Yahoo!ニュース


 



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